紆余曲折の末、阪神タイガースの金本知憲監督が辞任することになり、2018年10月11日に発表になりました。
2018年の阪神タイガースの成績は、セリーグ6球団では最下位に終わり、これは2001年の野村克也監督時代以来の出来事でした。
昨年のオフに、阪神タイガースは金本監督と3年契約で再契約をしており、これは阪神の伝統である『監督の契約は基本は単年契約』に大きく反するものでした。
その結果としてというわけではないのですが、3年契約の1年目に金本阪神は 悲惨な最下位を経験したものの、フロントは引き続き金本監督継続を主張していたのです。
ここへきて、やはり監督の責任を問う形となり、金本監督の辞任が報じられたわけですが、このあとの2019年の後任監督人事はどうなるのでしょうか??
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金本知憲監督の続投を当初は掲げていたのだが…
阪神のフロントは、シーズンの最終盤には金本監督で次期に臨む方向で地盤を固めてきていました。
ですが、2018年10月10日の甲子園の最終戦の試合後に金本監督が、来季に向けて指揮を執らないような発言をし、ファンも動揺することになりました。
「今季最下位の悔しさを選手は真摯に受け止めることにより、来季はかならず逞しくなって戻ってきてくれるものと信じています」
「私、金本自身の力量不足があり、最下位という結果になってしまい、お詫びと謝罪を申し上げたいと思います」
翌日の10月11日に、金本監督が引責辞任をするような形にて、2019年からの2年分の契約を残して退陣することが発表されました。
次期監督は誰になるのかが、関心の焦点だが
これまでの報道などからすれば、金本監督の大学(東北福祉大)の後輩になる和田一浩(西武 ⇒ 中日)が一軍打撃コーチに据える予定だったようです。
そして、こちらも東北福祉大学の後輩となる矢野燿大(中日 ⇒ 阪神)現2軍監督をヘッドコーチに抜擢する流れとなっていたのです。
しかし、金本監督体制は最下位の責任を取る形となって終わりを告げ、次期監督選びが話題となってきたのですね。
リミットはやはり、日本シリーズ後に予定されている 2019年に向けてのドラフト会議(10月25日)に間に合わせなくてはなりません。
阪神のフロントも、来年以降のことをにらみ、対応に追われているところではないかと思います。
さて、順番としては誰が適任になりそうでしょうか?
岡田彰布氏には経験があるのではないか?
オリックスの監督として知られていますが、2004年から阪神タイガースを率いた経緯もあります。
初年度こそBクラス(4位)に甘んじましたが、以降はすべてAクラスに落ち着いていました。
リーグ優勝も達成するなど(2年目)、阪神の生え抜きであり、阪神のチームの空気もわかっているので、安心感があります。
フロントが、岡田彰布氏にも2019年の新監督の打診をしている可能性が大いにあるのではないかと考えられるのですね。
矢野燿大現2軍監督が1軍監督に昇格することは
先にも触れましたが、東北福祉大つながりで金本監督と同窓の矢野燿大氏が次期監督に昇格することも大いにありえます。
矢野燿大氏は1軍での監督経験がありませんが、2軍監督に今年就任していきなり優勝するなどの実績を上げています。
心配なのは、やはり1軍監督となると、自身の人脈などで、チームの組閣をしなくてはならない点でしょうか?
信頼できる運営チームが作れないとなると、今季最下位ということもあり、2019年の立て直しは極めて困難ということもありうると思います。
矢野燿大が次期監督となりますと、経験あり信頼できるチーム上層部が組めるか?というのが鍵になると思います。
ここは、阪神OBの協力も欠かせないと考えますが、どうでしょうか?
掛布雅之はSEAという役職に退いたが…
報道によりますと、2018年は金本知憲監督 vs 掛布雅之SEO(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)の戦いだった、などの噂もあります。
金本監督が3億4千万円もの大金をかけて獲得した新外人のロサリオが文字通り『張り子の虎』に終わって二軍落ち。
2割3分でホームラン4本などでは、とても阪神タイガースの主砲を務めるには至らず、フロントから村田修一を獲得する話まで飛び出したとか。
このあたりから金本知憲監督とフロントとの溝を噂されつつあるところのようです。
金本監督が辞任した後、2019年の次期監督が誰になるのか?阪神タイガースのファンならずとも注目したいところですね。