岩手競馬で競走馬から禁止薬物が検出されて問題となっています。
特に2018年は何度も話題に上り、競馬ファンならずとも問題を感じますね。
馬券を購入している人にとっても、本来的中していたはずの馬券が何だか外れ馬券になっているようで、いい感じがしないと思います。
この記事では、問題について詳しく調べてみました!
禁止薬物が検出されたケースをまずはまとめてみる
今年になって、頻回に報道を感じる岩手競馬のドーピング問題。
最初に、今年発表になったドーピング問題について整理してみましょう。
★ 7月29日に盛岡競馬第4競走(9頭立て)のレースでの問題
2着に入選した5歳牝馬 スターズレディ号(三野宮 通厩舎所属 水沢競馬場)から禁止薬物が検出されたことが8月4日に判明した。
検出された薬物はボルデノン(アナボリックステロイド)=筋肉増強剤
岩手県競馬組合は、スターズレディ号を失格処分にするとともに、競馬法違反に該当する可能性があることから、盛岡東署に通報した。
三野宮通厩舎に所属している全頭に対して禁止薬物の検査を施行し、競争除外などの手続きを進めた。
★ 9月10日に水沢競馬第10競争(10頭立て)のレースでの問題
2着に入選した4歳牝馬 ウバトーバン号(高橋 純厩舎 水沢競馬場)から禁止薬物が検出されたことが9月15日に判明した。
検出された薬物はボルデノン(アナボリックステロイド)=筋肉増強剤
岩手県競馬組合は、ウバトーバン号を失格処分にするとともに、競馬法違反に該当する可能性があることから、奥州署署に通報した。
高橋 純厩舎に所属している全頭に対して禁止薬物の検査を施行し、競争除外などの手続きを進めた。
誰が犯人の可能性が高いのか?
禁止薬物の使用についてですが、使用された筋肉増強剤が天然のものではなく人為的に合成されたものであるため、自然に摂取されたものとは考えにくいですね。
過去の同様なドーピング問題ですと、競走馬を管理している調教師が隠れて使用している場合とか、馬主が所有馬の成績を向上させるため、第三者などを使って投与していることが多いようです。
可能性があるのは、競馬担当者側なら調教師か厩務員、ないしは馬の健康を管理している獣医などが疑われますが、いずれも覚えがないと主張しているのです。
ただし、使われている禁止薬物については、2件とも同じボルデノンが用いられていますので、何者かの第3者が薬物を使用している可能性が高いと考えられています。
目下のところは、所轄警察署の捜査結果を待つしかありませんが、競馬運営担当部以外の何者かが侵入し、禁止薬物を投入している可能性が高いと考えるのが妥当のようです。
※なお、上記の調教師名に付記されている競馬場名ですが、これについて説明をしておきます。
岩手競馬では、それぞれの調教師は、競馬場によっても振り分けられています。
これは、岩手競馬では、厩舎が競馬場に付属しており、岩手競馬の場合は、盛岡競馬場と水沢競馬場の2つの競馬場があります。
これにより、例えば『〇〇厩舎は岩手競馬場所属あるいは水沢競馬場所属』と分類されるわけですね。
この事件についての開催変更などは?
岩手県競馬組合の発表によりますと、9月22日に予定していた盛岡競馬場での全レースを中止すると20日に発表しています。
禁止薬物が相次いで検出されたことを受け、岩手競馬に所属する全723頭の検査を実施することを決定しました。
しかし、検査に必要な期間を確保すると、どうしても時間がかかるため やむを得ない処置として9月22日の競馬を中止しました。
9月22日については、盛岡競馬場、水沢競馬場、テレトラック横手、テレトラック種市は16時15分まで、その他の馬券発売所は16時まで、払い戻し業務のみを行います。
ばんえい競馬の馬券の受託販売も併せて取りやめます。
JRAの馬券販売は予定通り行います。
岩手競馬組合はどう動いたか?
9月23日以降に出走する競走馬については、陰性であることが確認できた場合にのみ限り出走を可能とします。
各厩舎への監視カメラの設置を義務付けするほか、盛岡・水沢両競馬場における警備員の増員及び巡回回数を増やすことを発表しています。
再発防止について第三者の調査チームを立ち上げ、原因究明に取り組むことにしています。
ファンのためにも、早期の解決が望まれますね。
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